厚生労働省より、令和3年における労働災害発生状況(5月速報値)が公表されました。
以下、「令和3年における労働災害発生状況(5月速報値)」についてご紹介します。
では、さっそくみていきましょう。
目次
死亡災害の発生状況
(1)全体
死亡者数 183 人(前年同期比 ▲20 人、9.9%減少)
(2)業種別発生状況
製造業 30 人(前年同期比 +2人、7.1%増加)
建設業 75 人(前年同期比 ▲3人、3.8%減少)
林業 11 人(前年同期比 ▲3人、21.4%減少)
陸上貨物運送事業 22 人(前年同期比 +2人、10.0%増加)
第三次産業 35 人(前年同期比 ▲17 人、32.7%減少)
(3)事故の型別発生状況
墜落・転落 57 人 (前年同期比 ▲2人、3.4%減少)
はさまれ・巻き込まれ 35 人 ( 同 +2人、6.1%増加)
交通事故(道路) 26 人 ( 同 ▲10 人、27.8%減少)
※以下、「崩壊・倒壊」、「激突され」、「飛来・落下」、「転倒」の順になります。
休業4日以上の死傷者数
(1)全体
休業4日以上の死傷者数 36,389 人(前年同期比 +8,724 人、31.5%増加)
(2)業種別発生状況
製造業 6,913 人(前年同期比 +700 人、11.3%増加)
建設業 3,853 人(前年同期比 +328 人、9.3%増加)
陸上貨物運送事業 4,330 人(前年同期比 +545 人、14.4%増加)
第三次産業 19,316 人(前年同期比 +7,111 人、58.3%増加)
(3)事故の型別発生状況
転倒 9,295 人 (前年同期比 +2,074 人、28.7%増加)
墜落・転落 5,345 人 ( 同 +361 人、7.2%増加)
その他 5,005 人 ( 同 +4,781 人、2134.4%増加)
※以下、「動作の反動・無理な動作」、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」の順です。
※「その他」は、主として新型コロナウイルス感染症による労働災害を示す分類になります。
※ 上記は、令和3年1月1日から令和3年1月 31 日までに発生した労働災害について、令和3年4月30日までに報告があったものを集計したものです。
令和3年における労働災害発生状況(5月速報値)
資料出所:厚生労働省「令和3年における労働災害発生状況について(5月速報値) 」
令和3年における労働災害発生状況型別要因(5月速報値)
資料出所:厚生労働省「令和3年における労働災害発生状況について(5月速報値) 」
令和3年における労働災害発生状況(5月速報値)総括
死亡災害は前年度と比較し減少しましたが、休業4日以上の死傷災害は大幅に増加しています。
これらの原因として、新型コロナウイルス感染による労働災害が増加していることも一要因として挙げられます。
また毎年、転倒や墜落・転落による事故・災害が非常に多く、全産業において発生しています。
自分の体は自分で守る、会社の安全は会社が守る、双方が取り組んでこそ労働災害を限りなくゼロに近づけることができます。
労働安全衛生について高い意識を持ち行動することによって、安全に安心に作業をしていきましょう。
ご安全に!