安全

ゼロ災害へ向けて全員参加で取り組む

ゼロ災害へ向けて全員参加で取り組む運動としてゼロ災運動があります。

ゼロ災運動は、人間尊重の理念に基づいて職場の安全と健康を全員で先取りしようとする運動です。

今回は、ゼロ災運動についてご紹介いたします。

 

ゼロ災運動とは

ゼロ災運動とは、1973年に中央労働災害防止協会が提唱し、「人間尊重の基本理念に基づいて、人間一人ひとりを大事にし、厳しく一切の労働災害を許さず、職場の危険や問題点を全員参加で解決し、安全と健康を先取りしていこうとする運動」です。

働く人の立場に立って、あくまでもゼロを究極の目標に、全員参加の安全衛生先取りを推進することによって、人間中心の健康で快適な職場、明るくいきいきとした職場風土づくりを目指す実践活動です。




 

ゼロ災運動の基本理念3原則

ゼロ災運動は、ゼロの原則、先取りの原則、参加の原則から成り立っています。

 

ゼロの原則

死亡災害・休業災害だけがなくなれば良いという考えではなく、職場や作業に潜むすべての危険を発見・把握・解決し、根底から労働災害をゼロにしていくことです。

ゼロへの発想の転換が運動の出発点であり、日々ゼロ災を積み重ね継続していくことを目指していきます。

 

先取りの原則

究極の目標としてゼロ災害・ゼロ疾病の職場を実現するために、職場や作業に潜むすべての危険を行動する前に発見・把握・解決して、事故・災害の発生を予防したり防止したりすることです。

全員が積極的に自らの体験と知恵を活かして職場の課題達成に参加し、それぞれ創意工夫をこらし、全員の協同努力で危険や問題を解決して安全衛生を先取していきます。

 

参加の原則

職場や作業に潜む危険を発見・把握・解決するために、全員が一致協力してそれぞれの立場・持ち場で、自主的自発的に、やる気で問題解決行動を実践することです。

トップをはじめ、管理監督者、スタッフ、パートタイマー、外国人、協力会社社員も含めた全員が参加します。




 

ゼロ災運動推進3本柱

このゼロ災を推進する3本柱として、トップの経営態勢、ライン化の徹底、職場自主活動の活性化が重要になってまいります。

3本の柱は相互に関連し合い、支え合っているため、どの1本が欠けてもゼロ災運動は進みません。

1本目の柱は、安全衛生はトップのゼロ災・ゼロ疾病への厳しい経営態勢にはじまります。

2本目の柱は、安全衛生は管理監督者(ライン)が作業の中に安全衛生を組み込んで率先垂範して実践することが不可欠です。

3本目の柱は、安全衛生は働く一人ひとりが自分ごとに捉えて本音で話し合い、協同努力で進めていくことが必要です。

 

ゼロ災運動はなぜ大切なのかというWhyを常に問いながら進めることで運動を加速化することができます。

個人、チーム、組織、それぞれの立場から災害をなくすことを究極の目標としてゼロ災運動に取り組んでいきましょう。

 

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