みなさん、こんにちは。
これからますます暑くなる季節に入ると職場における熱中症リスクが高まってまいります。
今回は熱中症の意味を正しく理解するということをテーマに「あなたは熱中症の意味について正しく理解してますか？」についてご紹介していきます。
熱中症とは
熱中症とは、高温多湿な環境下において体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
簡潔な言葉で表現すると脱水および高体温を含めた言葉を指します。
ちなみに熱中症の確認は江戸中期頃が最初だといわれているそうです。
熱中症になるとどうなるのか、結果としてめまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・痙攣・手足の運動障害、高体温などの症状が現れます。
熱中症の分類
熱中症はⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されます。
Ⅰ度は、血圧低下や脱水により脳への血流が一時的に減少することにより立ちくらみする熱失神、塩分の不足が原因で筋肉がつったりこむら返りがおこる熱痙攣です。
例えば、めまい、失神、筋肉痛、こむら返り、手足のしびれ、大量発汗です。
Ⅱ度は、慢性的に体内の水分が不足して筋力や消化機能が低下する熱疲労です。
例えば、頭痛、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感です。
Ⅲ度は、体温が40℃を超えて汗が出なくなり、意識障害が生じて死に至るおそれのある危険な状態です。
例えば、意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温、肝機能異常です。
熱中症にかかりやすい人には特徴がある
熱中症にかかりやすい人には特徴があります。
肥満の人は、体の中に脂肪をためこんでいると、熱を体外に放出しにくくなります。
風邪、二日酔い、下痢、睡眠不足など体調の悪い人は、脱水症状が起きやすく、また体力を消耗したりします。
糖尿病、甲状腺疾患、心臓・腎臓病、脳血管疾患、高血圧など持病のある人は、塩分控えめの食事をしたり、また薬には利尿作用が含まれていたりします。
暑さに慣れていない人は、急な暑さによって体が拒絶反応を起こします。
熱中症を発症しやすい職場の条件
熱中症を発症しやすい職場の条件には、以下のようなものが挙げられます。
〇暑熱な環境
WBGT値（暑さ指数）が高い、気温、相対湿度が高い、風がない、輻射熱を受けるなど
〇身体負荷の高い作業
筋力を使う、重量物を取り扱う、昇降を繰り返す、長距離移動、速い動作を繰り返すなど
〇拘束時間の連続
長時間作業、自己判断で休憩が取れない作業など
〇飲料摂取しにくい作業
飲料取得できない、飲料摂取できないなど
〇不十分な休憩場所
安静を確保できない、飲水をしにくい、体温を冷却しにくいなど
〇不十分な管理体制
体調確認不足、監視不足、教育不足、事例が未報告〇通気性・透湿性の低い衣服、皮膚が広く覆われている、通気性の良くない着方、透湿性の良くない素材など
〇保護具
安全衛生保護具を身につける、防護服の着用など
まとめ
今回は、熱中症の意味を理解することをテーマにご紹介しました。
熱中症の理解を深め、職場における熱中症予防対策を推進していきましょう。