建設業、製造業、運輸業をはじめ現場作業に従事する場合、一定の業務に就くうえでは労働安全衛生法に基づく特別教育、安全衛生教育等を受講していることが求められます。
今回は特別教育、安全衛生教育等の受講スタイルについてご紹介いたします。
目次
教育スタイルは集合教育 or 出張教育(講師派遣)
労働安全衛生法に基づく教育の教育スタイルは集合教育か出張教育(講師派遣)のいずれかになります。
集合教育とは、労働安全衛生教育を実施している企業・団体があらかじめ受講者を募集し、定められた日時・場所にて実施する教育形態です。
各企業の従業員が個別で申し込み、50名程度が一斉に受講するスタイルです。
出張教育とは、安全衛生教育を実施している企業・団体が依頼主の企業または指定された場所(貸し会議室等)に出張し実施する教育形態です。
自社の従業員や協力会社の従業員を集めて一斉に受講するスタイルです。
集合教育と出張教育(講師派遣)の比較
集合教育と出張教育について分かりやすいように比較としてまとめました。
項目 | 集合教育 | 出張講習 |
---|---|---|
活用方法 | ・個人で受講する ・少人数で受講する | ・ある程度人数が集めて一斉に受講する ・自社、協力会社の従業員で受講する |
受講人数 | ・各企業から参加される ・会場にもよるが約50名くらいで開催される | ・自社、協力会社の社員が参加する ・受講人数は10名位から50名までで自社で調整する |
実施時期 | ・あらかじめ定められた講習日から選択する ・講習日時が決まっている ・平日に受講するケースが多い | ・自社に合わせたスケジュール調整ができる ・講習日時を相談できる ・土日に実施してくれるケースもある |
講習費用 | 出張講習より割安である | 集合教育より割高である ※人数が集まれば一人当たりの単価が割安になる |
移動時間 | 発生する | 発生しない |
出張費 | 発生する | 発生しない(講師の出張費のみ) |
講習時間 | 比較的長い | 比較的適切 |
講義内容 | 全業種に合わせた講義で進める | 業界に合わせた講義で進める |
その他 | 他の会社の参加者と人脈ができる | 自社、協力会社の参加者との関係が深まる |
外部講習のため緊張感がある | 自社で実施のため安心感がある | |
集合教育のため講習終了後、直帰できる | 出張講習のため講義終了後、仕事ができる |
集合教育と出張教育(講師派遣)のどちらが良いか?
上記表のとおり、集合教育か出張教育かはニーズによるかと思います。
「個別で受講したい」、「会社から離れて受講したい」、「従業員2、3名程度に教育を受講させたい」、「全員一斉に受講させると業務がストップしてしまうのでローテーションさせて受講させたい」であれば間違いなく集合教育がおすすめです。
「自社の従業員に一斉受講させたい」、「協力会社の従業員を集めて受講させたい」、「安全大会等の行事に講師を招聘して教育を実施したい」、「希望のスケジュールで教育を実施したい」であれば出張教育(講師派遣)がおすすめです。
集合教育と出張教育(講師派遣)はそれぞれ色が違う教育形態になりますので、ニーズに合わせて使い分けると良いでしょう。
集合教育・出張教育(講師派遣)を実施している企業・団体
集合教育・出張教育を実施している企業・団体は様々です。
集合教育を実施している企業・団体は多いですが、出張教育(講師派遣)を実施している企業・団体は限られています。
出張講習をご検討でありましたら弊社で対応可能ですので、お気軽にお問合せください。
出張教育(オンライン教育も一部対応可) |
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株式会社きらめき労働オフィス |
労働安全衛生教育を実施することは、事業者の責務であり、かつより安全に安心に働くうえでも大切です。
教育を受講し、安全に対する意識の向上を図り安全・安心作業につなげていきましょう。