厚生労働省より、令和2年における労働災害発生状況が公表されました。
以下、令和2年における労働災害発生状況についてご紹介します。
では、さっそくみていきましょう。
死亡災害の発生状況
(1)全体
死亡者数 745 人(前年同期比 ▲50 人、6.5%減少)
(2)業種別発生状況
製造業 127 人(前年同期比 ▲7人、5.2%減少)
建設業 248 人(前年同期比 ▲13 人、5.0%減少)
林業 36 人(前年同期比 +3人、9.1%増加)
陸上貨物運送事業 83 人(前年同期比 ▲3人、3.5%減少)
第三次産業 197 人(前年同期比 ▲26 人、11.7%減少)
(3)事故の型別発生状況
墜落・転落 185 人 (前年同期比 ▲28 人、13.1%減少)
交通事故(道路) 156 人 ( 同 +3人、2.0%増加)
はさまれ、巻き込まれ 119 人 ( 同 +15 人、14.4%増加)
※以下「激突され」、「崩壊・倒壊」、「飛来・落下」の順になります。
休業4日以上の死傷者数
(1)全体
休業4日以上の死傷者数 122,889 人(前年同期比 +3069 人、2.6%増加)
(2)業種別発生状況
製造業 24,616 人(前年同期比 ▲1,241 人、4.8%減少)
建設業 14,379 人(前年同期比 ▲200 人、1.4%減少)
陸上貨物運送事業 15,196 人(前年同期比 +349 人、2.4%増加)
第三次産業 61,258 人(前年同期比 +4,388 人、7.6%増加)
(3)事故の型別発生状況
転倒 29,445 人 (前年同期比 +865 人、3.0%増加)
墜落・転落 20,206 人 ( 同 ▲284 人、1.4%減少)
動作の反動・無理な動作 17,861 人 ( 同 +1373 人、8.3%増加)
※以下、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」、「交通事故(道路)」の順になります。
※ 上記は、令和2年1月1日から令和2年12月 31 日までに発生した労働災害について、令和3年2月8日までに報告があったものを集計したものです。
令和2年における労働災害発生状況について
資料出所:厚生労働省「令和2年における労働災害発生状況について」
令和2年における事故の型別労働災害発生状況
資料出所:厚生労働省「令和2年における労働災害発生状況について」
令和2年における事故の型別労働災害発生状況総括
死亡災害は前年度と比較し減少しましたが、休業4日以上の死傷災害は残念ながら増加でした。
毎年、転倒や墜落・転落による事故・災害が非常に多く、全産業において発生しています。
これらによる労働災害が後を絶たず、自己・災害につながるケースが非常に多く見受けられます。
自分の体は自分で守る、会社の安全は会社が守る、双方が取り組んでこそ労働災害を限りなくゼロに近づけることができます。
2021年もゼロ災害に向けて取り組んでいきましょう。
ご安全に!